2015.11.26 Thursday 08:24

「介護離職ゼロ」を考える(1)

アベノミクス新3本の矢の目標の1つとして「介護離職ゼロ」があげられていますが、いまひとつ盛り上がりに欠ける印象が否めません。
自分自身が持っている問題意識と合致するということもありますが、「介護離職ゼロ」という目標自体はよいものだと思います。
政府としてもさまざまな施策を検討しており、少なくとも実現へ向けての真剣な姿勢は伝わってきます。
ただ、家族の介護を抱える人たちが「被雇用者」としての立場を失わないためにはどうするか、という視点が強すぎるように思うのです。

就業者の8割以上が被雇用者であることを考えると、「離職=被雇用者の立場を失うこと」ととらえることは、ほぼ現状に即しているのかもしれません。
しかしながら、正社員に対して「献身」を求める意識の強い日本の会社の立場からすると、介護のために会社への「献身」が制限される正社員はできるだけ敬遠したいというのが本音です。人口の減少によって今後人材の確保が難しくなることがわかっていても、目の前にしなければならない仕事がある以上、中途採用などの手っ取り早い人材確保策をとりたいのです。

会社は『介護を抱える「被雇用者」は要らない』と考えている一方、国は『介護を抱える「被雇用者」を増やそう』としている。
ここに現実と政策のミスマッチが生じている気がしてなりません。



 

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