2015.07.13 Monday 08:08

同じ法令違反を起こしてしまう3つの理由

会社の事業は、さまざまな法令の制約を受けます。

ところが、法務専門の部署を持たない中小企業にとって、すべての法令の順守状況を把握することは現実的に難しく、業界の規制法や労働関連法など限られた法令に対応するのが精一杯というのが現状です。

そのため、思いもよらない場面で、行政当局から法令違反の指摘を受けることがあります。

ただ、単にその存在を知らなかったために法令違反を起こしてしまうことは、マンパワーに限りのある会社にとってある意味避けられないことであり、「初犯」であれば行政当局もおおめに見てくれることが多いようです。

しかしながら、同じ法令違反を再び起こした場合は、言い訳の余地はありません。

再発防止策を講じなかったという理由で、行政当局によるペナルティも覚悟する必要があるでしょう。

 

それでは、なぜ同じような法令違反を起こしてしまうのでしょう。

考えられる主な理由は次の3つです。

1.指摘を「アンラッキー」ですませる

2.責任部署があいまい

3.仕組みをつくらない

 

1.指摘を「アンラッキー」ですませる

私たちは、自分が考えている以上に狭い範囲で仕事をしています。そのことに気づくのは難しく、私たちは自分の日常業務における常識こそ世の中の常識だと思ってしまいがちです(この傾向は、同じ会社で、同じ業務を長年担当し、社内で一定の地位を築いている人に特に顕著に見られるようです。)。

そのため、なじみのない法令について違反を指摘されても、それまではそのような法令を意識しなくても日常業務に支障がなかった(=自分の常識では、そのような法令を意識する必要はなかった)ために、その指摘を「たまたま」、「アンラッキー」と捉えてしまうことが往々にしてあります。実際には、その法令をいつも意識してしっかり守ることが常識であるにもかかわらずです。

そのような姿勢で法令に向き合うと、指摘に対してその場しのぎの対応をしてしまいます。再発防止にまったく焦点をあてていないため、同じような法令違反の再発を防ぐことはできません。

 

2.責任部署があいまい

法令違反が単独の部署の行為に起因することはまれであり、発覚した場合、どの部署も「自分の部署だけが悪いわけではない」あるいは「自分の部署は悪くない」と考えます。そのような状態にあっては、自ら積極的に責任をとる部署はありません。

そのため、せっかく再発防止策を講じたにもかかわらず、どの部署がどの範囲の責任を持つのか明確にしていないために、結局だれも責任をとらず、有効な対策にならないケースも多いようです。

 

3.仕組みをつくらない

普段あまり意識することのない法令の違反は、「のどもと過ぎれば」です。

防止の責任を与えられた部署も、最初のうちは意識して対策を実施するかもしれませんが、時間がたつにつれてその意識は薄れてきます。そして、日常業務に何のメリットももたらさない(ように見える)法令違反防止対策は、ただ煩わしいだけの業務になり、担当者の変更などを機に実施されなくなることが少なくありません。

第三者部門による定期確認や継続的な教育など、防止対策を続ける仕組みをつくっていないと、往々にしてこのようなことが起こります。

 

指摘を「アンラッキー」ですませる、責任部署があいまい、仕組みをつくらない。

これらが、法令違反を再び起こす要因となっていることがおわかりいただけたでしょうか。

思いもしない法令違反を指摘されたときは、それを真摯に受け止め、防止対策を実施する責任部署を明確にし、定期的な確認・教育によって対策が続けられる仕組みをつくる必要があります。

そうすることによって初めて、同じ法令違反の再発を防ぐことができるのです。

 

(同じ法令違反が何度も起こる原因を調査します。お気軽にご連絡ください。)

http://tanakabizsupport.com/risk/contact.html


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