2015.06.30 Tuesday 08:20

オーナー企業における予算実績管理のむずかしさ

予算実績管理制度を導入したのに経営に役立っていない、ということがあります。

どのような制度についてもいえることですが、予実管理制度も形を整えるだけでは不十分であり、運用が定着して初めて効果があがります。

 

予実管理制度が機能するのを妨げる要因は、いくつか考えることができますが、その中でも最も大きなものの1つが、経営者、とりわけ創業社長の予算に対する考え方です。

 

事業を立ち上げ、それを続けるという、とてつもない仕事を成し遂げてきた創業社長は、大きなビジョンをもって、孤独と戦いながら、目の前の仕事に全力で取り組むことによって、現在の地位を築いてきました。

そのような創業者にとって、上場などを機に本格導入する予実管理制度は、一見したところそれまで培ってきた考えと相反するように思える点がいくつもあり、なかなか活用するに至りません。

予実管理制度に対して創業社長が抱く抵抗感のうち、代表的なものとして次の3つがあげられます。

1.直接アウトプットを生まない作業に時間を割くことへの抵抗感

2.低い目標に対する抵抗感

3.自分が管理されることに対する抵抗感

 

1.直接アウトプットを生まない作業に時間を割くことへの抵抗感

ある程度経営の指標として活用できる精度の高い予算を編成するためには、各部門が相当の労力をかける必要があります。

ところが、それまで予算を作成することなく会社を経営してきた(しかもそこそこの業績をあげてきた)社長にとって、予算編成というのは余分な作業でしかなく、各部門本来の仕事のアウトプットを減らすものととらえがちです。

 

2.低い目標に対する抵抗感

上場すると、多くの企業が業績予測を開示しますが、これは、いわば株主に対する約束のようなものであり、当初予測から大きくぶれると修正予測を開示しなければなりません。

そのため、多くの企業は実現可能な数値をますが、高い目標を掲げて従業員に発破をかけることで業績を伸ばしてきた創業社長は、外部に対してそのような低い数値を開示してしまうと従業員ががんばらなくなるのでは、という懸念を抱きがちになります。

 

3.自分が管理されることに対する抵抗感

大半の創業社長は、管理されるということに慣れていないうえ、自分の会社は自分が管理してきたという自負心から、自分の従業員の策定した予算によって行動を規制されることを極端に嫌います。

 

直接アウトプットを生まない作業に時間を割くことへの抵抗感、低い目標に対する抵抗感、自分が管理されることに対する抵抗感。

社長がこのような姿勢を持ったまま編成した予算は、ほぼ確実に精度の低いものとなり、業績を図る指標とはなりえません。そうすると、ますます予算編成作業に力を入れなくなり、予実管理制度が形骸化してしまいます。

予実制度を機能させるためには、社長がそれを活用しようという前向きな姿勢を持つことがとても重要だということがわかると思います。

 

(予実管理が機能しない原因を調査します。お気軽にご連絡ください。)
http://tanakabizsupport.com/cash/contact.html

 


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